君と僕の間には決定的な溝があった。言い方が悪いかもしれないけど、「捕まえた。もう離さない」なんて思ったのが全ての間違いだった。すべては僕の勘違いで、君を掌で転がすどころか僕が転がされてたんだ。僕が愚かだったんだ。そんなことには全く気づいてなかったんだ。そして君は今はもう、遠いどこかに行ってしまったんだね。僕の手から飛び立っていったね。蚊。ムカツク。次は殺す。