ホームシック2度目

なんとなく、旅行の準備をしていると、あー自分はあと一ヶ月もしないうちに本当に親元を離れてしまうんだと実感してきて、なんだろうなー悲しくなる。ちょっと違う気もするのだけど悲しい。高校に入るとき、入学式の日から、私は寮生活になり、親元を離れた。入学式の前日までは、それから始まる寮生活やら高校生活を本当に心の底から楽しみにしていた。なのに、入学式が終わって、寮に荷物を入れて、親が家に帰ろうとした瞬間に、色んな不安とかがどっと押し寄せてきて、車の中から手を振る親を見つめながら、涙が出た。本当に予想外だった。それまでは、正直親はうざったいとか、早く家出たいとか、思っていたんだけど、まだ、何も始まっていない、スタート地点に立つことがとてつもなく怖かった。寮生活が始まってしまえば、あとはもう、流れに身を任せて、あわただしく3年が過ぎた。いろんな人から、寮生活をしているから、あなたは他の人と違ってしっかりしているとか、きっとこの3年はあなたの人生において重要とか、いわれた。正直そんな実感はないし、いい影響があったとはあんまり思っていない。一番親と一緒に居なきゃいけない時期、一番親としっかり話さなきゃいけない時期にあまり接することが出来なかっただけという気がしてしょうがない。実際、高校を卒業して、実家に戻った私は、何一つ出来ない。洗濯も料理も掃除も何もできはしない。そんな私が、再び家を出ようとしている。今度は、断然遠い地域に赴くことになる。これが、一人だったら私はきっと行く前から嫌だと思って、行かなかったと思う。ただ、一人ではないといっても、20年親子をしている家族とは、そんなに会えなくなる。母は、私が家に居ないと、家に会話が無いといっていた。子供なんかの立場でこんなことを言うのは、どうかと思うのだが、心配は母なのだ。そして、自分も家族に会えないのはとても寂しい。これは他で埋め合わせが出来ることではないと思っている。こんなことがないと、家族の大切さみたいなのに気付けない私は、どうしょうもないなぁと思ってしまう。頑張らないといけない。